自分で度数を調整するメガネ(2009.09.20)
発展途上国では、メガネを作る技術者が不足しているようで、需要に見合った供給ができていないようです。
そこで、専門技術者でなくても度数調整できるメガネがイギリスで開発されました。
レンズが液体で出来ているようで、液体の量を調整することにより度数調整をおこなうようですが、乱視には使えないようです。
我々が当たり前のように使っている日常品でも、まだまだ発展途上国では一般庶民には手の出ない商品なんですね。
以下、CNN.co.jpより。
「黒板の文字が見えない、機械の操作に支障がある――。眼鏡作りの専門家が不足する途上国で、不便な生活を強いられている人々のために、使う人が自分で度数を調整できる眼鏡が開発された。英オックスフォード大で物理学を研究するジョシュワ・シルバー教授が、20年以上にわたる研究の末に製作した。
「アフリカのサハラ砂漠以南では、眼鏡を処方できる専門家が100万人当たりたった1人というのが現状だ」と、シルバー教授は強調する。ガーナのように、800万人に1人しかいない国もある。一般市民が眼鏡を入手するのは、想像を絶するほど難しい。同教授によれば、途上国には眼鏡が必要なのに持っていない人が十億人もいると推定される。
「専門家に頼らずに視力を矯正できる方法を見つけなければ」――そう考えた同教授は、液体でレンズを作り、その量によって度数を調節できる眼鏡を考案した。
シルバー教授がCNNに語ったところによると、この眼鏡を使えば約8割の人が視力を矯正できるが、乱視の矯正には使えない。子ども向けに使用できるかどうかもまだ確認されていないが、学校で教師が子どもたちに度数調節を指導するシステムも検討中だという。
すでにガーナの識字教育プロジェクトや米軍の人道援助プロジェクトを通し、約3万個の眼鏡が世界各地に配布されている。米軍プログラムの推進役を務め、現在は退役しているケビン・ホワイト氏は、2020年を目標に、この眼鏡を全世界に普及させるプロジェクトを新たに立ち上げた。CNNとのインタビューで、「非政府団体(NGO)などのメンバーを訓練し、1週間に1日あるいは1カ月に1日の時間を割いてもらえば、多くの人に配ることができる。そのメンバーが訓練役になれば、ネットワークはさらに広がる」と語った。同氏は最近、リベリアでNGOメンバー40人への訓練を終えたばかりだという。
シルバー氏によれば、配布方法以外の当面の課題はコストだ。現在、眼鏡1個を作るのに必要な費用は19ドル。途上国に普及させるためには、これを数ドルまで引き下げる必要がある。また、これまで「機能重視」型にだったデザインに、より洗練されたスタイルを取り入れる研究も進めているという。」
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