去年の年末から今年にかけてリュウグウノツカイの捕獲事例が相次いでいますが、なぜ今年はこんなに大量のリュウグウノツカイが捕獲されるのか?
最近の漁業関連のニュースを見ていると、今年は青森県ではタラが季節はずれの豊漁、福井県ではハタハタが季節はずれの豊漁というニュースが目に付きます。
タラもハタハタも深海性の魚。
やはり、深海で何らかの異変が起こっているのでしょう。
ということで、色々と記事を物色していると、韓国の中央日報の記事が目に留まりました。
韓国では寒流性の魚と暖流性の魚が同時に取れるという珍現象が起こっているようです。
これは、表層の海水温は高くなり、深海の海水温は低くなるという現象が起きているためだということです。表層は水温が上がり暖流性の魚が多く入り込み、深海は水温が下がり寒流性の魚が多く入り込むということで、両方の魚種が大量に取れるということです。
原因は地球温暖化という言葉で、あっさりと片付けていますが、もう少し突っ込んだ説明が必要な気がします。
確かに、夏の沖縄でダイビングをすると表層の海水はお風呂のように暖かく、潜っていくと急に海水温が変化するサーモクラインという層があり、表層の海水と下層の海水が混じり合わない現象が起きます。
今回の韓国での現象も、このような現象が起こっているのでしょうか。
最近のリュウグウノツカイ出現の原因は、表層と下層の海水が交じり合わないため、沿岸部にまで深海の海水温に近い冷たい海水が接岸しているからなのでしょうか。
真実は如何に?
以下、中央日報の記事。
「最近韓国の沿近海で寒流の魚種と暖流の魚種が同時に捕獲される珍現象が起きている。地球温暖化でサバ、イワシ、イカなど暖流魚種の漁獲量が増えていると同時に、東海(トンへ、 日本名・日本海)と南海ではタラ、ニシンなど寒流魚種も豊漁となっている。
釜山(プサン)共同魚市場販売課のチャン・サンモク主任は、「釜山共同魚市場には主にサバとアジ、イカなど暖流魚種が水揚げされるが、2~3年前から寒流魚種のタラとニシンが多く入ってきた」と話す。
暖流魚種と寒流魚種が同じ海域に共存する理由は、韓半島周辺の海の水温が表層(水深30メートルまで)はより暖かく、低層はより冷たく急変する異常現象のためだと国立水産科学院は分析する。国立水産科学院が過去30年間にわたり韓半島周辺の平均水温を調査した結果、表層水温は0.93度上昇したのに対し、水深100メートルの低層の水温は0.43度下がったことがわかった。
このような水温変化で、東海でだけ捕獲されていたニシンが南海岸の中間の全羅南道麗水(チョンラナムド・ヨス)西岸海域まで進出しており、産卵時期も海水温が最も冷たい2~3月から12月に早まっているなど特異現象が起きている。サバなど暖流魚種の場合、冬を過ごすために済州島(チェジュド)南側の遠海まで下る時期が12月初めから半月ほど遅くなっている。
国立水産科学院のチャン・デス資源研究課長は、「地球温暖化で暖流勢力が拡大し、海の表層の水温が高まり熱くなった海水と、この暖かい海水と混ざろうとする性質を持つ寒流勢力がより発達して低層の水温が下がっている。韓国沿近海だけの特異な水温二極化現象だ」と話している。」